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2015年01月15日

あえてNISAのデメリットを挙げる

by 落合 陽平 778

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NISA2014年からスタートした少額投資非課税投資(通称NISA)。
毎年100万円までの新規投資に関する分配金や譲渡益などが最長5年間非課税となるため、多くの投資家意欲を掻き立てました。 通常、株式などの譲渡益には20%の税金がかかります。100万円の投資で、10万円の利益が発生した場合、10万円に対して20%、つまり2万円の税金が発生しますが、NISA口座出れば、これが非課税(無料)となるわけです。 一見メリットだらけのNISAですが、実はそうでもありません。NISAのメリットを享受できるのはあくまで「得をしたときだけ」です。

投資では損することもあるのです。

そうするとNISAの意外な落とし穴が見えてきます。ここではNISAがもつデメリットを2つご紹介します。 

□損益通算と損失繰り越しが使えない! 

通常、株や投資信託で利益が出た場合、20%の税金がかかります。仮に●●証券で10万円の利益が出たとしましょう。この場合、税金は2万円です。ただし、別で▲▲証券で5万円の損失が出ていた場合、利益と損失を差し引き(通算)することが出来ます。この場合、10万円−5万円=5万円に対して20%の税金がかかるため、実質1万円の税金で済むことになるのです。(これを損益通算と言います。) 

例) ●●証券: 10万円の利益  ▲▲証券: 5万円の損失 

<税金の計算> 
(10万円(の利益)−5万円(の損失))×20% = 1万円 

NISAの場合、NISA口座で保有している株式等は、損益通算が一切できません。これは、NISA口座以外の口座に入っている株式等との損益通算が出来ないだけでなくNISA口座内の株式等でも出来ないということです。損失を翌年の利益と相殺する損失繰り越しもできません。 

□5年経過後に損失が出ていると余計に税金を取られる可能性がある! 

NISAは毎年新規で購入する元本100万円分にかかる益金は非課税になる制度です。そしてその年に投資した元本は、最長5年間非課税となります。 NISAの最大の欠点と言われるのがこの非課税期間後です。非課税期間が終わると、一般口座か特定口座に銘柄を移すことになりますが、その際の取得価格は購入価格ではなく、その時の時価になるのです。

例えば、100万円で購入したものが5年後に80万円になっていた場合、80万円で一般口座などに振り替えられます。仮にこの80万円がその後(振替後)100万円になって売却をすると、80万円から100万円に値上がりしたと考えられるため、差額の20万円に対して課税されてしまうのです。 

もともとはNISAで100万円の投資を始めたわけですから、本来の取得価格は100万円です。一旦80万円に値下がりしたものが100万円になったところで、増えているわけではないですから税金がかかるのはちょっとおかしいですよね? ところが、5年を経過してしまうと、その時の時価が取得価格となってしまうため、値段が戻っただけなのに課税されてしまう、という問題が起きるのです。 

以上の欠点があることも踏まえて、投資は自己責任で頑張りましょう!!

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