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2015年01月15日

先進医療について考える

by 落合 陽平 714

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最近の医療保険やガン保険には、先進医療という保障がついていることがよくあります。
テレビCMなどでも宣伝しているので、みなさんも一度くらいは聞いたことがあるのではないでしょうか。 

先進医療というのは、「現時点では保険診療として認定されていないが、将来的に認定される可能性のある高度な治療」のことで、厚生労働大臣が認めたものをいいます。

先進医療に係る費用は全額自己負担となっており、日本には現在109種類(第2項先進医療69種類・第3項先進医療40種類)が認定されています。※平成26年3月1日時点 

医療保険やガン保険に先進医療特約は付ける必要があるのか?という点については、多くの保険営業マンが「必要である」と回答すると思いますし、個人的にも「付けたほうが良い」と思っています。

理由は、先進医療特約は、保険会社にもよりますが、月額の保険料に、おおむね100円〜200円前後で付帯できるためです。 
では、実際にどのような先進医療があるのでしょう。今回は「重粒子線治療」というものを紹介します。 

重粒子線治療は、がん治療によく利用される放射線治療の一種で、従来の放射線にくらべ細胞致死性に優れ、体内深くにあるがん細胞や、従来の放射線治療や化学療法では治せなかった難治がんにも効果が期待できる治療法です。 がん治療で行われる重粒子線は、正式には炭素線のことで、従来の放射線(X線・γ線)よりもはるかに重さのあるため、がん細胞の殺傷能力が高く、がん細胞の周辺にある正常な細胞を傷つけない集中照射が可能です。 こういったことから、治療を短期間で終えることができ、?期の肺がんや肝がんに対しては、1~2回程度の照射で済みますし、比較的照射回数の多い前立腺がんなどでも、従来に比べおよそ半分の照射回数で終わるため、仕事への復帰もしやすくなります。 

とても良い治療ではあるものの、重粒子線治療には問題もあります。それは、治療可能な病院が少なく、現在日本では4つの病院でしか重粒子線治療用の装置が設置されていないことです。
2015年には、5つ目が設置されるそうですが、現実にはまだまだ少なく、誰しもがすぐに受けれるものではありません。 

そして、最大の問題はその治療費です。重粒子線治療の場合、現在およそ300万円程度かかるため、人によっては、受けたいけれども受けられないという障害にぶつかることになります。家族としても、できれば最良の治療を受けてほしいと願うのは当然ですが、現実問題として、このお金が用意できるか、そこにかかっているのです。 

先進医療の保障が多くの保険会社から販売されている背景には、こういった費用の問題が絡んでいるのです。入院費や通院費は、健康保険がつかえますから何とかなるかもしれません。しかし、重粒子線のような高度な治療を受けるための治療費はなかなか準備できませんから、先進医療保障が付いた保険が必要になってくるのではないでしょうか。

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