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2015年03月14日

確定拠出年金はあなたの未来を創る

by 薄井 章夫 1477

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日本の少子高齢化は、確実に公的年金へ影響を与えてきます。
私たちは、「決まってしまった未来」について変えることはできないのでしょうか?


「決まってしまった未来」は言い過ぎかもしれませんが、国は減少傾向にある公的年金を補う方法として2001年に確定拠出年金、通称「日本版401k」という制度を開始しています。


現在、確定拠出年金の加入者数は527万人程(平成26年11月速報値)であり、サラリーマンの約7人に1人が加入している計算になります。


現在のところ、確定拠出年金は、「加入の仕方」や「あなたの置かれて環境」によって上限額が異なったり、また、加入年齢が60歳を超える場合や公務員、主婦の場合には加入出来ないなどの制限があります。


しかし、平成26年に改正があり、さらに27年でも下記の変更になる点があるので記載します。


まず、平成26年度税制改正大綱の中の企業型確定拠出年金の掛け金が変更になりました。
○他の企業年金がない場合 月額51000円 ⇒ 55000円
○他の企業年金がある場合 月額25500円 ⇒ 27500円


平成27年度税制改正大綱の中では、個人型の確定拠出年金に「これまで拠出できなかった公務員や主婦」なども加入出来るように改正されます。
○公務員など共済加入者  月額12000円(年額144000円)
○主婦(第3号被保険者) 月額23000円(年額276000円)
○企業型確定拠出年金に加入している方が、さらに上乗せで個人型確定拠出年金にも加入できる要件についても提示されました。

http://www.mof.go.jp/tax_policy/tax_reform/outline/fy2015/20150114taikou.pdf

21ページ (3)確定拠出年金法等の改正を前提に次の措置を講ずる・・以下を参照ください。


近い将来には、拠出年齢についても、現行60歳限度が延長されることは、ほぼ間違いないものと思われます。


この流れから思うことは、「公的年金の支給額は減少します。自助によって老後資金を補う努力をしてください」
という国からのメッセージに他なりません。


では、このように加入要件が広がってきた確定拠出年金で、冒頭の書き出しにあるような「決まってしまった未来」を変える事が本当にできるのでしょうか?


ただ、「変える、変えない」の前に、私たちファイナンシャルプランナーから見たら、この確定拠出年金は「使わなければもったいない」という制度であることは申し上げたいと思います。


なぜなら、この制度にはいろいろな優遇策が用意されているからです。


優遇策とは、a.税制上のメリット b.拠出時の商品選択ができる という事ではないでしょうか?


a.税制上のメリット
【拠出時】

 ・個人型、企業型共に個人が拠出した分については拠出金全額が非課税

  (所得税、住民税)で積立が可能。
 ・企業型の場合も、企業が拠出分は全額損金参入。

【運用時】

 ・特別法人税課税(平成28年度まで凍結) ⇒ 運用開始以来凍結のままです。
  現在、運用に生じた収益は非課税(利息、配当、分配金、売却益等が非課税)

【給付時】

 ・年金として受給:公的年金等控除(標準的な年金額までは非課税)
 ・一時金として受給:退職所得控除の対象


b.拠出時の商品を選択できる
 ・積極的に運用したければ、株式の比率を高めた運用
 ・リスクを押さえつつもある程度資産運用したければ、

                 債券比率を高めで株式を混ぜる運用
 ・元本補償がいいという方は、元本確保型へ預ける

  (拠出時に手数料分が引かれる場合があります)

 ・商品は1つだけでなく、複数を同時に選択し組合せが自由


これまでは、自分で商品を選んで貯蓄をするという年金はありませんでした。
まさに、「貯蓄から投資」へと言われた自己責任時代が来たと言える年金制度です。


デメリットを上げれば、
○60歳まで引き出し(現金化)ができない。
○運用を失敗すると原資が減ってしまう。

などがありますが、これは、考え方次第なのではないでしょうか?


○60歳まで貯金を続けることは確実に貯まるのです。
 そして、万が一自己破産等でいろいろなものが差押えられても、この年金は

 差押ができません。どうしても拠出負担が大きい場合は、毎月の掛け金は

 変更が可能です。(個人型や企業型でも「選択制」で加入している場合は、

 掛金を「なし」にすることや、脱退することはできませんが、掛金の変更が

 できます)
○運用については、失敗しない様に勉強する必要があります。

 日本人はバブル期以前は、運用を行わなくても貯金をすればお金が増えまし

 たが、これからは、運用の勉強をする必要があります。
 専門家と相談しながら運用をしましょう。任せっぱなしにしないことが大切

 です。


確定拠出年金は、銀行預金や個人年金保険を検討する前に、自分がどのタイプの確定拠出年金に加入出来るのかを調べ、加入出るなら確定拠出年金を検討してみましょう。

もし、自分が加入できるかどうか分からない場合には、専門家への相談するか、サラリーマンの方であれば会社へ問い合わせをしてみてください。


確定拠出年金は、公的年金の不足分を補い、「決まってしまった未来」を明るくすることができると信じています。
運用商品を選択できるという事は、これから起こるかもしれないと言われている「インフレ」についての対策も同時に行う事ができるのではないでしょうか。


あなたの未来は、決まっていません。

しかし、確定拠出年金に加入すれば明るい未来が開ける訳でもありません。


未来を開くためには、早めに検討し対処をすることが重要になります。

まず、専門家への相談の上、自分自身で踏み出すことが大切です。

すでに、確定拠出年金へご加入の方は、運用商品について相談することが大切です。


薄井 章夫


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