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2015年02月14日

お金に保険をかけていますか?その2

by 薄井 章夫 921

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前回、「あなたはお金に保険をかけていますか?」という記事を書かせて頂き、次回は歴史から学び、財政再建?を果たした国を紹介したいと思いますと書いてしまいましたので、書かせて頂きます。


今、日本の政府総債務残高は「世界の政府総債務残高(対GDP比)ランキング」を見て頂いた通り、243%と他の国に比べても大変な債務残高であることはご理解頂けていると思います。
http://ecodb.net/ranking/imf_ggxwdg_ngdp.html


実は、この日本、過去を振り返ると、同じような債務を抱えた時代があったことが分かります。
政府債務残高と名目GDP比

(図参照、出所:文部科学省 我が国の財政の現状)



みなさんは、このグラフを見て、疑問に思う事はないでしょうか?
昭和20年あたりを境に、同じようがグラフが2本描かれておりますが、なぜ、この昭和21年以降で、政府債務残高が減ったのでしょうか?
このグラフだけを見ると、日本は戦後、いきなり財政が健全化され、財政再建を果たした国と言えるのではないでしょうか?
私は、とても不思議で仕方ありませんでした。


その答えは、Wikipediaで見つかりました。
「日本のインフレーション」の中の「敗戦直後のインフレーション(戦後インフレ)」を見ると、「1934-1936年の消費者物価指数を1とした場合、1954年は301.8と8年間で物価が約300倍となった」とあり、「二次世界大戦中に発行した戦時国債は、デフォルトはしなかったが、・・・・ほとんど紙屑となった。」と書いてあります。


つまり戦後、日本では、ハイパーインフレが発生して、国債は紙屑になったという事で財政が健全化されたということです。


インフレが起きると物価は上がります。
戦後、物価が300倍になったという記載がありましたが、裏を返せばお金の価値が1/300になったという事です。債務(借金)も1/300になったということなのです。


仮に、あなたが住宅ローンを固定金利で借りていて、毎月10万円を返済していたとします。

インフレになって、物価が10倍になって、新しく住宅ローンを組む人は毎月100万円の返済をしなければならないとしても、あなたのローンは10万円のままですよね。そういう事が起こったのです。

借金をしている人にはインフレは好都合です。


しかし、ここで、一番気にしなければいけないことは、急激なインフレには、収入が追いつかないということです。

ハイパーインフレが起きることで、「グラフ上の財政健全化」が起きたとしても、それはまったく歓迎すべき財政再建ではなく、最悪の財政再建なのだという事です。


言い換えれば、財政破綻したという言葉に置き換える事ができるのではないでしょうか。

つまり、歴史からみると、戦後日本が財政再建をして復活した理由は、財政破綻をした事によって、債務が無くなったということなのです。


戦後の日本はドラマの中でしかわかりませんが、この時と同じような時代が来ないことを祈るばかりです。

双子のような、グラフが気になりますが、アベノミクスが行っている金融緩和政策の「お金がジャブジャブ」状態からの出口戦略が大変難しい舵取りになるのではと思います。

この出口を間違えてしまうと、まさに、戦後と同じ状態になってしまうこともありうるかもしれません。


ハイパーインフレにはならないにしても、インフレにすることを公約となっているアベノミクスですので、早めの対策が必要になってきます。


インフレ = 物価上昇 = お金の価値の下落


前回通り「あなたはお金に保険をかけていますか?」


円の価値が下落 = 外貨が上昇 です。「通貨分散」は有効な手段であると言えます。

今、日本が抱えているリスクを理解することが大切です。

(薄井)



2015/02/23 以下追記

2015/02/16 NHK のニュースウォッチ9 にて ”預金封鎖”もうひとつのねらいということで下記内容が放送されました。

http://www9.nhk.or.jp/nw9/marugoto/2015/02/0216.html


私が記事をアップしたのが、2015年2月14日でしたので、実に2日後の放送であり、タイムリーなことでした。私の記事では「預金封鎖」や「財産税」の話を入れてしまうと長くなるので、あえて、インフレだけの話でまとめたものです。

ぜひ、NHKの放送内容と合わせてご覧ください。実際の映像も、youtubeにアップされているようです。


今回のNHK番組を見て、私自身、あらためて、早めの対策が必要であることを感じた番組内容でした。

そして、皆様にこの事実を早急に伝え、その対策も合わせて伝えていかなければならないと思った次第です。


対策方法を含め、ご相談は、弊社までお問い合わせください。  

(薄井)


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