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2015年03月06日

財務分析(収益性分析とは)

by 山口 慶一 587

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今回は、「経営分析」についてお話します。

会社を経営するうえで、現在の会社の状況を分析することは、非常に大切です。現在、会社がどのような状態なのか、改善点は何なのか、目標が達成できているのか、などを把握することができるためです。会社を分析する方法は大きく、「定性的分析」、「定量的分析」の2つがあります。すなわち、数字による分析と、数字にはあらわすことのできない分析です。ここからは「定量的分析」についてお話させていただきます。

「定量的分析」は一般的に財務書類による財務分析によって行われます。財務分析は収益性分析・安全性分析・生産性分析・成長性分析に分けられます。今回は収益性分析についてお話させていただきます。

収益性分析は、主に損益計算書の利益や売上と、貸借対照表の資産、資本を用いて、利益獲得能力と、効率性を分析します。収益性分析には、以下の指標がよく用いられます。

1.総資本利益率(ROA)

総資本利益率=利益/総資産
=利益/売上  ×  売上/総資産

利益は当期純利益や経常利益などを用います。この指標から、分母の資産からどれだけの利益を獲得したのかがわかります。また、2行目の数式にあるように、売上高利益率(利益/売上)と総資本回転率(売上/総資産)に分けることができ、さらに深く分析できます。売上高利益率が高ければ、売上高が同じだった場合に他と比較して、より多くの利益を獲得できていることを示します。総資本回転率は、売上高が総資産の何倍あるか(何回転したか)、つまり資産を有効に活用できているかを示します。業種にもよりますが、目安としては、総資産利益率が10%以上であれば非常に優良企業、1〜2%で普通と判断することがあります。

2.自己資本純利益率(ROE)

自己資本純利益率=当期純利益/自己資本

当期純利益も自己資本も株主に帰属するものであるため、株主目線でみた投資の収益性を示します。分母が自己資本であるため、自己資本純利益率は自己資本を減少させれば高めることができてしまいます。外部の株主の少ない中小企業では、株主を意識する必要はないため、銀行からの借入をしやすくするためにも、安全性を高めるという意味で自己資本は大きい方が好ましいことが多いです。

収益性分析は、過去の数値や同業他社との比較を行い、自分の会社の状況を分析します。どの利益や資産を使うかは、その目的によって異なってきます。また、どの指標をより重視するかも、会社ごとに異なるため、それぞれの会社ごとに適切な指標を目標にすることが大切です。


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